第13回総会を終えて

   

                                 平成29年12月5日

                              高知大学教育学部附属中学校
                               同窓会会長 上久保 隆介





第13回同窓会総会は、母校の創立70周年行事に併せておこなわれました。それがために同窓会では、学校行事に協賛するという慶事にも参加できました。 委細は随時、同窓会ホームページに掲載させていただいたとおりです。

母校へは、実用上の先端をいく電子黒板を寄贈しました。そして同窓会員による「対談」をお贈りしました。 これは西川昭寛さん(22回/四国銀行)にご相談のうえ、岩井俊介さん(33回/財務省)と西山明彦さん(22回/関西外国語大学) に万全のご尽力を仰ぐことになりました。三人がともに母校野球部に在籍した合縁により、演題は「ボクらが野球少年だったころ」。 特に、西山さんは東京大学野球部が破竹の煌きをみせたその主戦投手でもありました。そして今年、母校野球部が高知県中学校野球選手権者の初栄冠を手にする壮挙は、 記念の年に大輪の花を添えてくれました。私は在校生に、「同窓生は校名を耳にするにつけ、中学生の楽しかったこと嬉しかったこと、そして辛かったこと、 それらをない交ぜにした泪が溢れるほどの懐かしさを覚える」ものだ、とお話することにしました。

いっぽう夕刻から当同窓会が主催する記念総会には、正会員はもちろんのこと、ご壮健な恩師の先生方や母校現職の先生方にも多数のご参会を得ました。 席上、同窓会の原初ともいうべき、学籍番号第1番の稲盛祐造さん(1回/故人)の軌跡をご紹介しました。晩酌の折にはお子さんに朝倉校地の想い出をよく話され、 夫人からは「恩師に感化され教職に就くことに憧れをもっていた」と明かされました。本田凡さん(15回)の記念講演は、日本の技術とモノづくり最盛期を駆け抜けた開発体験を、 「マンモグラフィーの今昔 ― 乳がんX線画像技術の歩み」に集約してみせてくれました。またエンタテインメントに登場いただいた高知コーラス合笑団(指揮・村田卓洋さん/28回)30名が、 意表を突く多彩なプログラムを演じてくださいました。

同窓会の卓越する機能は、ひとえに、只管流れ行く人と人の足を留め、向き合う空疎を埋め、あるいは彼我の時間距離を瞬時に縮める、そんな無限清風の領域にあるのではないかと思います。 次回、第14回同窓会総会は、2019年11月2日土曜日を予定し、すでに調整に入ったことをお知らせしつつ、今回、お世話になったみなさんには、役員理事に替り深甚なる感謝の意を表したいと存じます。ありがとうございました。

以上